第128回大会の企画シンポジウムS5 生理部門特別セッション−樹木の成長と環境:講演会とポスター1分紹介の趣旨
講演会と生理部門のポスター発表の1分紹介からなる生理部門の特別セッションを企画します。
生理部門では樹木の成長の仕組みを明らかにする研究に携わっておられる方々の情報・意見交換の場となることを目指します。キーワードとして以下の21語を掲げています:樹木生理,個体生理,生態生理,水分生理,光合成,呼吸,栄養成長,生殖成長,環境応答,ストレス応答,代謝,栄養,物質輸送,植物ホルモン,細胞内小器官,細胞壁,組織培養,形質転換,遺伝子発現,ゲノム科学,オミクス解析。個体から細胞・分子レベルまでの幅広いスケールの現象を対象とした多様な手法によるアプローチを含んでおりますので,これまでの研究分野の枠組みにとらわれることなく,さまざまなスケール・手法で樹木の成長の仕組みの解明に携わっておられる多くの皆様に生理部門での口頭・ポスター発表にご参加頂くとともに本シンポジウムにご参集を頂きたいと考えております。
講演会では,植物の二次代謝産物の代謝機構について研究されているマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクのCarsten Milkowski氏に植物の加水分解性タンニンの代謝について,生物的ストレスに対する樹木の防御機構について研究されている東京大学の楠本大氏にシグナル物質によるヒノキ師部防御反応の制御について,樹木の環境ストレス応答の分野で長年にわたって研究を続けてこられた鳥取大学の山本福壽氏に樹木のストレスとエチレンの生理作用についてお話し頂く予定です。
1分紹介では,生理部門でポスター発表をされる方に発表内容を1分間でご紹介頂きます。
コ−ディネ−タ−:則定真利子(東京大学)、小島克己(東京大学)、斎藤秀之(北海道大学)、津山孝人(九州大学)